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やりたいことを貫いてウィルスタイルへ

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はじめまして、ウィルスタイルのタイ トウオンです。

私は台湾出身で、国立政治大学で広告を専攻し、2019年の秋から京都の同志社大学に一年間の交換留学をしました。2021年の新卒で入社して、現在はデザイナーとして働かせていただいております。
業界未経験かつ外国人である私は、やりたいことになかなか一歩踏み出せず、デザイナーになる夢を一度あきらめかけたこともあり、ウィルスタイルに入社するまでは紆余曲折を経てきました。

今回は、私が日本企業へ就職する経緯についてお話しします。このブログを通して、私と同じように自分に自信が持てなくてチャレンジできない方に少しだけ勇気を与えられたら幸いです。

Table of contents

  1. デザインへの憧れ
  2. インターンシップの失敗
  3. 日本へ交換留学
  4. ウィルスタイルとの出会い
  5. 一歩踏み出せない方へ
  6. 最後に

デザインへの憧れ

「小さい頃から絵を描くことが好きなので、将来はクリエティブな仕事をしたい」と思う人が多いでしょう。私もその中の一人です。

しかし、好きな気持ちだけでプロになる覚悟がなかったため、大学は美術大学に行かず、一般大学の中でも比較的クリエイティブな広告学科を選びました。大学入学後、マーケティングとメディアの勉強は確かに面白いけれど、雑誌の広告を見ては、このレイアウトの余白感がいいとか、テレビCMを見ては、このエフェクトがかっこいいとか、そんなことをばかり考えている自分がいて、結局「何かを描きたい」「何かを作りたい」という思いが強くなりました。

そこで私はデザインサークルに参加し、ツールの使い方から勉強し始めました。ラフを描いて、色をつけて、完成像のイメージを膨らませます。全ての過程はそれぞれの面白さがあり、達成感もあります。技術を磨きながら、同じ趣味の人たちと一緒に制作したり、意見交換したりして、更にデザインの魅力を味わいました。

サークルではデザイン上手な人が多く憧れが募る一方で、自分の作品に自信を持てなくなってしまいました。理由を付けないと気軽に描けなかったり、作品をうまく説明できないと見せることができなかったりして、それでも、そんな自分も悪くない。逆にデザインする時、誰かのために、何をどう作るのかを考えることが大好きになりました。
いつか自分の作品が誰かの役に立てることを想像しながら、デザインに熱中する日々を過ごしていました。この楽しさをずっと続けたいと思い、将来的にデザイン関連の仕事に就くことを目指しました。

インターンシップの失敗

台湾の大学生はほぼ三年生からインターンシップを始めます。半年間か一年間くらいのインターンシップにいくつか参加し、卒業したらそのままインターン生から正社員になる人も多くいます。
私も三年生の春学期からインターンシップを探し始めました。将来の職場になるかもしれないと考えたら、制作会社に行きたくて、アプリやグラフィックデザインなど幅広く応募した結果、まさかの面接にすらたどり着けず、書類選考で全滅しました。

次々とインターンシップが決まる周りの友達を見て、焦り出した自分は、目指していたことから逃げてしまいました。デザインを諦めて、マーケティング企画やメディア運営など、広告関連の職種に応募し、最終的にメディア代理店のサマーインターンに合格しました。

この結末で、私はやりたいことより、向いていることを選んだ方が正解だと思い込んでしまい、デザイナーになる夢にフタをしました。将来どんな仕事をしたいと質問されたら、広告代理店か企業の広報と答え、夢を忘れるために自分に言い聞かせようとしていました。でも、広告の仕事が本当に「私のやりたい仕事なのか」という疑問が、心にずっと引っかかっていました。このまま広告業界に就職するのもなんか違うような気がして、進路の方向性が見えなくなっていました。

日本へ交換留学

四年生が終わり、私は大学に入学してからずっと目標にしていた交換留学試験に合格し、同志社大学に留学することができました。日本に暮らし、目に映るもの全てが真新しくて、スーパーで買い物するだけでもワクワクしていました。新しい環境で気持ちをリセットできたこともあって、私は本心に従って行動できるようになりました。
日本語の勉強以外、サークルも、アルバイトも、やりたいことを次々と挑戦し、充実した時間を過ごしました。留学生活も終盤に差し掛かり、もっとここに長く居たいと考え、日本で就職しようと決めました。せっかくだから、もう一度やりたいことに向き合い、デザイナーになる夢を取り戻したいと思いました。

とは言え、自信がないところには変わりがありません。未経験の私はできるわけがないし、デザインスキルはともかく、日本語力の低さで落とされてしまうのではないかと、失敗するのが怖くなったり、諦めようと思ったりした時もあります。でもインターンシップと同様に、向いていることに逃げてしまうことはもう二度としたくなかったので、留学の残り時間だけでも、デザイナーに挑戦してみようと決意しました。

ウィルスタイルとの出会い

私は実際に手を動かすことはもちろん、デザインする前に誰かのために何をどう作るのかを考えることも好きです。この思いを叶えることができるデザインの仕事を探し続け、たどり着いたのがウェブデザインでした。
できれば今住んでいる関西地方で働きたいと思い、Googleで「関西 ウェブ制作会社」と検索しまくりました。しかし、就職活動開始早々、目の前に大きな壁が立ちはだかりました。

新型コロナウイルス。

緊急事態宣言も発せられ、いつ強制帰国されてもおかしくない状況になり、就職活動をなかなか思う通りに進められませんでした。先の見えない不安と自分に自信がない気持ちが一気に爆発し、全てのことをネガティブに捉えてしまい、デザイナーに挑戦しに行く決心も揺らぎ始めました。本当にやれるのか、本当にやりたいのかと、自分に疑う気持ちでいながら、適当に企業のサイトと求人情報を見る日々を送りました。

そんな時、ある制作会社のブログ記事が目に留まりました。
ウィルスタイルの池添さんのブログです。

就職活動を軸とした内容に共感し、「自分がやりたいことの手がかりは過去の体験にある」という言葉が心に響き、自分は本当にデザイナーになりたいかを検証しようと、白紙で人生の振り返りを書き始めました。すると、子供の頃に夢中になっていたこと、学生時代に充実感を感じたこと、昔から今までずっとやり続けてきたこと、全てが一つの答えにつながりました。

自分にとって、デザインする時は一番楽しくて、やり甲斐を感じたこと。

そんな大事なことを意識させてくれたウィルスタイルに親近感が湧いてきました。この会社に行ってみたい、この人たちと一度話してみたいと、勇気を出して応募したら数日後、代表の坂口さんから連絡をいただきました。
面接では、台湾での大学生活と留学中の出来事、私のデザインに対する思いなど、色々とお話をさせていただきました。作品を説明する時、フォントや色の選択など細かいところまでも真剣に聞いていただいた坂口さんと奥田さんの姿勢から、ウィルスタイルでは技術のみならず、一つ一つの考え方も大事にされていると感じました。また、「全てのデザインには意味が存在する」という理念は私がデザインにおいて大切にしている思いと一致することで、入社の決め手になりました。

一歩踏み出せない方へ

辛くて逃げ出そうとしたことも、全てを投げ出そうしたことも、夢を追い続ける人なら誰もが通る道でしょう。その道を歩む途中で、私が気づいたことをお伝えさせていただきます。

やりたいことをするのに怯える必要はありません。

「やりたいから」
何だかふわふわした理由だと聞こえますが、自分の思いをしっかり伝えば、誰にも文句を言われることはないと思います。

もちろん、自信がないのは当たり前です。本当にやりたいことだからこそ失敗したくない、失敗を重ねた分だけ臆病になるのが人間です。そんな時は確かに、やりたいことより、向いていることを選んだ方が楽かもしれません。でも、実際に好きではないことをやってもモチベーションが上がらなかったり、いいように感じていなかったらやる意味がないと思い知りました。

長い目で見れば、人生百年時代で、そのうちのたった数ヶ月間、一年二年間くらい、夢に向かって全力投球する時期があっても良いのではないかと思います。「失敗を恐れずに」「自信を持って」と言ったら少しベタですが、これが夢を叶える第一歩だと信じております。

最後に

現在は台湾からテレワークで働かせていただいております。
まだ新人デザイナーで、分からないこと、慣れないことばかりでスキルのなさを痛感する毎日です。

同期と一緒の環境にいられなくて不安になったり、日本語がうまく話せなくてもどかしくなったりした時もありますが、デザインをやりたい初心を忘れずに、私を選んでくださった方も、当時勇気を出した自分も、後悔させないように努めていきたいと思います。

最後まで読んでいただき、誠にありがとうございました。
次回からは、お仕事のことについてご紹介できればと思います。

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Author | Tung-En Tai / 3,815views

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